MSN Messengerとは?誕生から機能の概要
MSN Messengerは、Microsoftが1999年7月にリリースしたインスタントメッセンジャーです。パソコン同士でリアルタイムにテキストチャットができるサービスとして登場し、当時のインターネットユーザーの間で急速に普及しました。「MSNメッセ」や「メッセ」という愛称で親しまれ、2000年代初頭の国内でも多くのユーザーに使われました。

テキストチャットのほか、音声通話・ビデオ通話・ファイル転送に対応し、カスタマイズ可能な絵文字や手書きメッセージ機能なども搭載していました。マルチプレイヤーゲーム(マインスイーパーフラッグ、三目並べ)まで内蔵しており、当時としては非常に多機能なソフトウェアでした。また、Hotmailの新着メール通知や、ニュース・天気・星座などの情報をチャット画面内で受け取れる機能も備えており、単なるチャットツールを超えた情報ハブとしての役割も担っていました。友人や家族と気軽に連絡を取り合えるツールとして、当時の日常的なコミュニケーション手段として定着していました。
主な機能一覧
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| テキストチャット | 個人・グループでのリアルタイムメッセージ送受信 |
| 音声・ビデオ通話 | パソコン同士での無料通話 |
| ファイル転送 | 画像・ドキュメントの直接送受信 |
| 絵文字・手書き | カスタム絵文字と手書きメッセージ |
| プレゼンス表示 | オンライン・オフライン・取り込み中などのステータス表示 |
| Hotmail通知 | 新着メールをチャット画面でお知らせ |
Windows Live Messengerへのリブランドと機能進化
2005年、MicrosoftはMSN Messengerをバージョン8.0以降「Windows Live Messenger」として提供し始めました。「Windows Live」ブランドへの統合の一環で、名称は変わりましたが、ソフトウェアの実態はMSN Messengerからバージョン番号を引き継いだ後継版です。Windows Live Messengerでは、より高品質なビデオ通話や写真共有機能、ゲームの強化が行われ、ユーザー数はピーク時に数億人規模に達したとされています。スマートフォンが普及する前の時代を支えた、パソコン向けコミュニケーションの中心的存在でした。このリブランドにより、Microsoftのオンラインサービス群が「Windows Live」という統一ブランドのもとで整理されていきました。
Skypeへの統合:2013年のサービス終了
2011年、MicrosoftはSkypeを約85億ドルで買収しました。これにより、Windows Live MessengerとSkypeの統合が進められ、2013年3月31日(中国を除く全世界)をもってWindows Live Messengerのサービスは正式に終了しました。既存ユーザーはMicrosoftアカウントをそのままSkypeのログインに利用でき、連絡先リストの統合も可能でした。中国では2014年10月31日にサービスが終了しています。
