ETNとは?ETFとの違い・銘柄一覧・配当・税金・リスクをわかりやすく解説

ETNとは、株価指数や商品価格など、特定の指標に連動することを目指して設計された上場商品です。証券取引所で株式のようにリアルタイム売買できる一方、ETFとは異なり、原則として株式や商品などの裏付け資産を保有しません。そのため、連動対象の値下がりだけでなく、ETNを発行する金融機関の信用状態にも注意が必要です。本記事では、ETNの意味、ETFとの違い、株価の見方、半導体・高配当・2046などの代表銘柄、配当、税金、メリット・デメリット、銘柄選びの確認事項まで、初心者向けに整理します。

貯金箱や硬貨、グラフを使って資産について考えるイメージ

この記事の目次

  • ETNの意味と基本的な仕組み
  • ETNとETFの違い
  • ETNの株価・リアルタイム価格の見方
  • 半導体・高配当・2046などの代表銘柄
  • ETNのメリットとデメリット
  • 配当・管理費用・税金の仕組み
  • ETNを選ぶ際のチェックポイント
  • メキシコETNやETN21などの紛らわしい言葉

ETNとは?金融機関が発行する指標連動型の債券

ETNはExchange Traded Noteの略で、日本語では「上場投資証券」または「指標連動証券」と呼ばれます。「イー・ティー・エヌ」と読みます。

ETNは、金融機関が発行する債券の一種です。日経平均株価のような株価指数、外国株指数、商品先物指数、特定テーマの株式指数などに、償還価額が連動するよう設計されています。

一般的な社債では、あらかじめ定められた利息や額面金額が重視されます。一方、ETNでは、連動対象となる指数の動きに応じて償還価額が変化します。指数が上昇すれば価額が上がる可能性があり、指数が下落すれば元本割れする可能性があります。

日本の取引所ではJDR形式で上場

東京証券取引所で売買されるETNは、外国で発行された指標連動証券を信託財産とするJDR形式で上場しています。JDRは日本型預託証券と呼ばれる仕組みです。

投資家は通常の国内株式と同じ証券口座を使い、円建てで売買できます。外国証券口座を別に開設する必要がない商品が一般的です。

ETNには満期がある

ETNは債券であるため、原則として満期となる償還日があります。償還日を迎えると上場廃止となり、商品ごとの条件に基づいて償還金が支払われます。

満期まで保有すれば購入金額がそのまま返ってくるという意味ではありません。償還額は連動対象指数の値動きや管理費用、発行体の信用状態などの影響を受けます。

商品によっては、指標の急落、残存額の減少、契約変更など、一定の条件により満期前に早期償還される可能性があります。購入前に満期日と早期償還条件を確認してください。

ETNとETFの違い

ETNとETFは、どちらも証券取引所に上場し、特定の指数への連動を目指す商品です。しかし、商品の法的な仕組みと資産の裏付けが異なります。

比較項目ETN一般的なETF
正式名称Exchange Traded NoteExchange Traded Fund
日本語名上場投資証券・指標連動証券上場投資信託
法的な性質金融機関が発行する債券投資信託
裏付け資産原則として保有しない株式などの資産を保有することが多い
発行体の信用リスク直接受ける一般的な現物型では影響が限定される
指数との連動償還価額は管理費用控除後で連動運用状況により誤差が生じる場合がある
満期原則としてある信託期間が無期限の商品も多い
市場での売買株式と同様にリアルタイム売買株式と同様にリアルタイム売買

ETNには現物の裏付け資産がない

一般的な株式ETFは、指数を構成する株式などをファンド内で保有します。保有資産は信託財産として管理され、運用会社や信託銀行自身の財産とは分けられます。

ETNは、発行金融機関が「償還価額を対象指数へ連動させる」と約束する商品です。指数を構成する株式を実際に保有しているとは限りません。

ETNには発行体の信用リスクがある

ETNの大きな特徴は、発行体の信用力に依存することです。連動対象の指数が上昇していても、発行金融機関の財務状態が悪化すれば、市場価格が下落する可能性があります。

発行体が破綻した場合、ETNが無価値となったり、本来の償還価額を受け取れなかったりする可能性もあります。東京証券取引所は発行体に一定水準以上の財務基盤や信用格付けを求めていますが、損失が発生しないことを保証する制度ではありません。

償還価額のトラッキングエラーが生じにくい

ETNでは、発行体が償還価額を対象指数へ連動させるため、管理費用を除けば、償還価額と指数の間に運用上のトラッキングエラーは原則として生じません。

ただし、証券取引所で実際に売買される市場価格は、買い注文と売り注文の需給によって決まります。そのため、市場価格が償還価額や指数から大きく離れることがあります。

次のページでは、ETNの株価をリアルタイムで確認するときに必要な市場価格・償還価額・iNAVの違いを解説します。