融資とは?審査・金利・創業資金・返済計算・個人事業主向け制度までわかりやすく解説

融資の手数料|金利以外に何がかかる?

融資に必要な費用は商品によって異なります。代表的には次のような費用があります。

  • 借入残高に応じた利息
  • 融資事務手数料
  • 信用保証協会などの保証料
  • 不動産担保を設定する場合の登記費用
  • 紙の金銭消費貸借契約書を作成する場合の印紙税
  • 商品によって繰上返済手数料
  • 外部コンサルタントを利用した場合の支援報酬

銀行商品でも費用体系は異なります。例えばPayPay銀行のビジネスローンでは2026年9月時点で事務手数料・維持費を「なし」としています。

一方、信用保証協会付融資では、融資金利とは別に信用保証制度を利用する対価として信用保証料が必要です。

したがって、融資を比較するときは「金利2%と3%のどちらが低いか」だけでなく、保証料・事務手数料などを含む総支払額を確認することが重要です。

融資利息の勘定科目は?通常は「支払利息」

法人や個人事業主が事業のために借りた資金について支払う利息は、一般に会計上「支払利息」などの勘定科目で処理します。

国税庁も、業務のための借入金の利息は事業所得等の計算上、原則として必要経費になると案内しています。

例えば事業融資について、当月の返済10万円の内訳が、

  • 借入元金:85,000円
  • 利息:15,000円

だった場合、15,000円の利息部分は支払利息などとして費用処理しますが、85,000円の元本返済は費用ではありません。借入金という負債を減少させる処理になります。

事業用設備を買うための借入利息には例外もある

国税庁によると、事業用固定資産を借入金で取得した場合、通常その借入利息は必要経費となります。ただし、資産を使用開始するまでの期間に対応する一定の利息については、取得価額へ算入できる場合があります。

実際の決算・確定申告では、借入目的や発生時期に応じて税理士等へ確認すると確実です。

融資代行プロとは?まず「融資する会社」ではない点を確認

「融資代行プロ」は、2026年9月時点で株式会社融資代行プロが運営する資金調達支援・財務コンサルティングサービスです。

同社公式サイトによる会社情報では、2024年2月8日設立(創業2020年1月8日)で、事業内容として銀行融資等の資金調達支援、融資コンサルティング、財務コンサルティングなどを掲げています。

融資代行プロ自体が銀行のように自社資金を貸し付ける融資商品ではありません。金融機関からの資金調達を支援するサービスとして確認する必要があります。

融資代行プロの料金はいくら?2026年9月時点の公式料金

公式料金ページでは、融資・資金調達支援について着手金なしの成果報酬方式を案内しています。

融資・資金調達金額の部分公表されている報酬率
1,000万円までの部分5%
1,001万円~3,000万円の部分3%
3,001万円~1億円の部分2%
1億円超の部分1%

公式サイトでは税別表記です。また、いわゆるレーマン方式として段階的に計算されるため、例えば4,000万円の融資について「4,000万円全額×2%」と単純計算するものではありません。

1,000万円の資金調達なら、公式料金表による成果報酬は税別で50万円という計算になります。

1,000万円 × 5% = 50万円(税別)

具体的な契約前には、どの金額を成果報酬計算の基礎とするのか、消費税、途中解約、追加サービスなどの条件を契約書で確認しましょう。

融資代行プロの口コミ・評判はどう見る?

融資支援サービスを選ぶ際、口コミは一つの参考材料にはなりますが、口コミだけで融資成功率やサービス品質を確定することはできません。

2026年9月時点で確認できる第三者のコンサルティング会社口コミサイトには、株式会社融資代行プロについて少数の投稿がありますが、そのサイト自体が「サービス開始初期のため、一部にサンプルの口コミを含む」と表示しています。

そのため、その評価点だけを「利用者全体の客観的な評判」として扱うのは適切ではありません。

また、融資代行プロの公式サイトには支援実績等が掲載されていますが、これらは運営会社自身による公表情報です。第三者機関による融資承認率の監査結果などと同じものではありません。

融資支援サービスは口コミより契約内容を確認する

第三者へ融資支援を依頼するときは、次の項目を確認すると比較しやすくなります。

  • 運営法人の名称・所在地・代表者
  • 何を代行・支援する契約なのか
  • 事業計画書作成だけか、金融機関対応も含むのか
  • 着手金の有無
  • 成功報酬の計算方法
  • 融資実行額のうち何%が報酬になるか
  • 融資が成立しなかった場合の費用
  • 途中解約時の費用
  • 融資実行を保証するような説明をしていないか

コンサルタントを利用しても金融機関の審査そのものを免除することはできず、融資実行が保証されるわけではありません。

「融資代行」という名称だけでなく実際の業務範囲を確認

融資支援サービスでは「代行」「紹介」「コンサルティング」などさまざまな表現が使われていますが、法律上の扱いはサービス名だけで決まるものではありません。

金融庁は、資金の貸付契約成立に向けた一連の行為について、どのような行為を実際に行うかを踏まえて登録の要否を総合的に判断するとしています。

例えば、貸付契約締結の勧誘など一定の「貸付媒介」に該当する業務を行う場合、金融サービス仲介業等の登録が必要となるケースがあります。

そのため外部サービスを利用する際は、単純な経営コンサルティング・書類作成支援なのか、金融商品の勧誘・契約媒介まで行うのかを確認することも大切です。

融資を申し込む前に作っておきたい返済計画

融資を受けられる金額と、安全に返せる金額は同じとは限りません。

最低でも次の資金繰りを月単位で確認しましょう。

  • 月間売上
  • 仕入・外注費
  • 人件費
  • 家賃
  • 税金・社会保険料
  • 既存借入れの返済
  • 新規融資の元金返済
  • 新規融資の利息
  • 個人事業主の場合は生活費
  • 突発的な支出へ備える運転資金

日本政策金融公庫も、借入金の返済原資について利益だけを見るのではなく、減価償却費、税負担、個人企業であれば家計費なども考慮して無理のない返済計画を立てることを案内しています。

融資審査に落ちた後の対応|すぐ別の銀行へ連続申込みする前に確認

審査に落ちた場合、同じ内容の申込みを繰り返すより、まず計画のどこを改善できるか確認しましょう。

  1. 必要資金を見積書などから再計算する
  2. 売上予測の根拠を具体化する
  3. 毎月の返済可能額を再計算する
  4. 希望融資額を事業規模に合わせて見直す
  5. 自己資金と借入金のバランスを確認する
  6. 公庫・信用保証協会・地域金融機関など別制度が適していないか確認する
  7. 税理士、商工会議所・商工会、認定経営革新等支援機関などへの相談を検討する

審査に有利に見せるために架空の売上、存在しない自己資金、虚偽の契約書などを提出してはいけません。計画の実現可能性を高めることが重要です。

融資についてよくある誤解

「担保があれば必ず融資される」

担保だけで審査結果が決まるとは限りません。事業性融資では返済可能性や将来キャッシュフローなども重要です。

「審査に通りやすい銀行へ申し込めば必ず借りられる」

誰にとっても審査に通りやすい銀行という公的ランキングはありません。申込者と商品条件の適合性によって結果が変わります。

「創業したばかりでは銀行から一切借りられない」

誤りです。日本政策金融公庫の創業融資や信用保証協会の創業関連制度など、創業実績が少ない段階を対象とした制度があります。

「無担保・無保証人なら返済できなくても問題ない」

無担保・無保証人であっても返済義務はあります。担保や保証人がないことと、債務が免除されることは別です。

「最短翌営業日なら必ず翌日に借りられる」

「最短」は最も早く手続きが進んだケースを示す条件であり、全申込者に対する融資時間の保証ではありません。

「融資の返済額は全部経費になる」

元本返済は原則として必要経費ではありません。事業用融資の利息部分は、一定の場合に必要経費となります。

融資を比較するときの最終チェックリスト

  • 必要な融資額を具体的に計算したか
  • 運転資金と設備資金を分けたか
  • 実際に適用される金利を確認したか
  • 最低金利だけを見ていないか
  • 固定金利・変動金利のどちらか確認したか
  • 保証料・事務手数料を確認したか
  • 担保・保証人の条件を確認したか
  • 据置期間終了後の返済額を確認したか
  • 毎月のキャッシュフローで返済可能か
  • 繰上返済の条件・手数料を確認したか
  • 「即日」「最短」という表示の条件を確認したか
  • 外部の融資支援サービスを利用する場合は総報酬を確認したか

まとめ|融資は「借りられる銀行探し」より返済できる事業計画が重要

融資とは、銀行や日本政策金融公庫などから資金を借り、契約に従って元本・利息を返済する資金調達方法です。株式等による出資とは異なり、原則として元本を返済する義務があります。

融資審査では詳細な内部基準が公開されていないため、「審査に最も通りやすい銀行」を一律に決めることはできません。金融庁が2026年に示した事業性融資の考え方でも、企業の事業内容、将来キャッシュフロー、返済可能性などを理解することが重視されています。

金利も商品による差が大きく、2026年9月時点では日本政策金融公庫の無担保融資、銀行のビジネスローンなどで異なる金利体系が採用されています。最低金利だけで選ばず、保証料・事務手数料・返済期間を含めた総コストで比較しましょう。

創業者については、日本政策金融公庫が創業期の対象者へ原則無担保・無保証人で利用できる融資制度を用意しているほか、民間金融機関と信用保証協会を利用する「スタートアップ創出促進保証制度」もあります。

また、融資のスピードにも違いがあります。日本政策金融公庫では融資決定まで平均2~3週間程度と案内する一方、銀行の一部ビジネスローンには最短翌営業日・最短2営業日などの商品があります。ただし「最短」は融資を保証する時間ではありません。

融資を検討するときは、「いくら借りられるか」よりも、「借りた資金からどのように利益を生み、毎月いくらなら無理なく返済できるか」を最初に確認することが重要です。

※本記事は2026年9月10日時点で確認できる制度、金融機関・行政機関等の公表情報を基にした一般的な情報提供を目的としています。特定の金融機関、融資商品、融資支援サービスとの契約を推奨するものではありません。融資には審査があり、掲載された限度額・最低金利・最短審査期間での融資を保証するものではありません。金利、手数料、保証料、融資条件は変更される場合があります。実際の申込み前には各金融機関等の最新条件をご確認ください。税務については税務署または税理士、法的判断については弁護士等の専門家へご確認ください。

<参考サイト>
金融庁 / 日本政策金融公庫 / 中小企業庁 / 全国信用保証協会連合会 / 日本貸金業協会 / 国税庁 / PayPay銀行 / GMOあおぞらネット銀行 / りそな銀行 / 株式会社融資代行プロ