
東京証券取引所は、日本を代表する株式市場です。しかし、「何時まで株を売買できるのか」「プライム・スタンダード・グロースは何が違うのか」「株価や適時開示はどこで確認するのか」など、仕組みがわかりにくい部分も少なくありません。本記事では、東京証券取引所の役割から取引時間、休業日、上場会社数、TDnet、見学方法まで、最新の公式情報をもとにわかりやすく解説します。
この記事の主な内容
- 東京証券取引所の役割と仕組み
- プライム・スタンダード・グロース市場の違い
- 取引時間、昼休み、休業日の確認方法
- 株価をリアルタイムで確認する方法
- 適時開示情報をTDnetで調べる方法
- 東証Arrowsの見学・予約方法
- 「東京証券取引所:6085」が示す意味
東京証券取引所とは?日本企業と投資家を結ぶ株式市場
東京証券取引所は、企業が発行した株式などを投資家が売買するための市場を運営する取引所です。一般的には「東証」と呼ばれています。
企業は東京証券取引所に株式を上場することで、幅広い投資家から資金を調達しやすくなります。一方、投資家は証券会社を通じて上場株式を売買し、企業の成長による株価上昇や配当などを期待できます。
東京証券取引所の主な役割は、次のとおりです。
- 上場株式、ETF、REITなどを売買する市場の提供
- 公平かつ円滑に売買を成立させる仕組みの運営
- 企業が上場基準を満たしているかを確認する上場審査
- 上場後も基準を満たしているかを確認する上場管理
- 投資判断に重要な企業情報を広く伝える適時開示制度の運営
- 売買停止や監理銘柄、整理銘柄などに関する情報の公表
なお、日本取引所グループは東京証券取引所、大阪取引所、東京商品取引所、JPX総研などを傘下に持つ取引所グループです。「JPX」と「東京証券取引所」は同じ意味ではなく、東京証券取引所はJPXグループを構成する取引所の一つです。
東京証券取引所の市場区分は4種類
東京証券取引所では、プライム市場、スタンダード市場、グロース市場、TOKYO PRO Marketの4市場が設けられています。個人投資家に特になじみが深いのは、プライム・スタンダード・グロースの3市場です。
プライム市場とは
プライム市場は、多くの機関投資家の投資対象になり得る規模の時価総額や流動性を持ち、より高い水準のガバナンスを備えた企業向けの市場です。
単に企業規模が大きければ上場できるわけではなく、流通株式数、流通株式時価総額、株主数、収益基盤、情報開示、企業統治などの基準を満たす必要があります。
スタンダード市場とは
スタンダード市場は、一般の投資対象として一定の時価総額や流動性を持ち、上場企業に求められる基本的なガバナンス水準を備えた企業向けの市場です。
安定した事業基盤を持つ企業が多く上場していますが、プライム市場より投資価値が低いことを意味するものではありません。市場区分は企業の優劣を単純に順位付けする制度ではなく、それぞれ異なる基準と役割が設けられています。
グロース市場とは
グロース市場は、高い成長可能性を持つ企業向けの市場です。事業計画や進捗状況を適時・適切に開示し、一定の市場評価を得られることが求められます。
将来の成長が期待される一方、事業実績や財務基盤の面では相対的にリスクが高い企業も含まれます。グロース市場に上場しているという理由だけで将来の成長が保証されるわけではありません。
2022年4月に市場区分が再編された
現在のプライム・スタンダード・グロースという市場区分は、2022年4月4日にスタートしました。それ以前は、市場第一部、市場第二部、マザーズ、JASDAQスタンダード、JASDAQグロースなどに分かれていました。
市場再編は、それぞれの市場の役割や上場基準を明確にし、国内外の投資家にわかりやすい市場構造をつくることなどを目的として実施されました。
東京証券取引所の上場企業数
東京証券取引所が公表する2026年7月17日時点の上場会社数は、次のとおりです。
| 市場区分 | 上場会社数 |
|---|---|
| プライム市場 | 1,552社 |
| スタンダード市場 | 1,565社 |
| グロース市場 | 596社 |
| TOKYO PRO Market | 186社 |
| 合計 | 3,899社 |
上場会社数は、新規上場、市場区分の変更、合併、上場廃止などによって変動します。最新の数字を確認する場合は、日本取引所グループの「上場会社数・上場株式数」を確認するのが確実です。
取引終了は15時ではありません。現在の正確な取引時間と、株価情報を見る際の注意点を次のページで解説します。





