この記事でわかること

  • ガソリンの原料・成分と製造方法の基本
  • レギュラー・ハイオク・軽油の違いとオクタン価の意味
  • ガソリン1Lの価格に占める税金の内訳

ガソリンスタンドで給油中の車

ガソリンとは――石油から作られる液体燃料の基本

ガソリンは原油(石油)を精製して作られる液体燃料です。原油を蒸留すると、沸点の低い順にガス・ガソリン・灯油・軽油・重油などに分けられます。ガソリンの沸点はおよそ30〜220℃で、炭素数4〜10の炭化水素が混合した物質です。

出典:Wikipedia「ガソリン」

純粋なガソリンは無色透明の液体ですが、密度は約783 kg/m³と水より軽く、こぼれると水に浮きます。日本で販売されている自動車用ガソリンは、安全上の理由から着色されています。

製造方法は大きく3種類あります。原油を直接蒸留する「直留ガソリン」、熱・触媒を使って分子を組み替える「改質ガソリン(リフォーメート)」、そして副産物を再合成する「合成ガソリン」です。市販のガソリンはこれらを調合してつくられています。

レギュラー・ハイオク・軽油の違いとは?

ガソリンスタンドには「レギュラー」「ハイオク」「軽油」の3種類が並んでいます。それぞれの主な違いは次のとおりです。

種類色オクタン価主な用途
レギュラー赤(オレンジ)約89一般的な乗用車
ハイオク黄約100スポーツカー・高性能エンジン
軽油緑―ディーゼルエンジン(トラック・バスなど)

軽油はガソリンではなく「ディーゼル燃料」です。ガソリン車に誤給油すると故障の原因になるので注意が必要です。

オクタン価ってなに?数字が高いほど何が違う?

オクタン価とは、エンジン内で燃料が「ノッキング(異常燃焼)」をどれだけ起こしにくいかを示す数値です。数値が高いほど、高圧縮のエンジンでも安定して燃えます。

日本のレギュラーガソリンのオクタン価は約89、ハイオクは約100です。一般的な乗用車のエンジンはレギュラーに合わせて設計されているため、「ハイオクを入れれば燃費がよくなる」とは一概には言えません。車の取扱説明書に記載された指定燃料を選ぶのが基本です。

出典:Wikipedia「ガソリン」

ガソリンはなぜ赤く(または黄色く)色がついているの?

前述のとおり、ガソリン本来の色は無色透明です。着色は「種類の識別・誤給油防止」のために行われています。日本ではレギュラーに橙〜赤系の染料、ハイオクに黄系の染料が添加されています。染料の量はごくわずかで、燃焼性能には影響しません。

なお、1987年以前の日本ではエンジン保護のために鉛が添加された「有鉛ガソリン」が販売されていましたが、環境・健康への影響から1987年に完全無鉛化が実現しました。

出典:Wikipedia「ガソリン」