2030〜2050年の価格予測(3シナリオ)

enegaeru.com の将来予測(原油価格・為替・EV普及率を変数とした3シナリオ)を整理します。

時期ベースシナリオ高価格シナリオ低価格シナリオ
2030年約180円/L210〜220円/L約150円/L
2040年約200円/L約260円/L約130円/L
2050年約220円/L約300円/L約110円/L

出典:enegaeru.com ガソリン代の上昇率と将来予測(2025〜2050)

ベースシナリオ(原油80〜90ドル・1ドル=125円想定)は年率約2%弱の上昇で2050年に220円前後。EV・ハイブリッドの普及でガソリン需要は緩やかに縮小しますが、産油国の供給調整がそれを相殺すると想定されています。過去30年の平均年率上昇率も約1%前後で推移してきた実績と整合する予測です。

出典:enegaeru.com

高価格シナリオ(原油120ドル超・円安140〜150円)では2030年時点で210〜220円になる可能性があります。中東情勢が悪化して供給が絞られた場合、2026年3月のような急騰が再び起きる可能性もゼロではありません。現在の補助金最高額は48.1円/Lでしたが、このシナリオでは補助金だけで価格上昇を吸収しきれなくなる可能性があります。

低価格シナリオ(原油60〜70ドル・円高110〜120円)では需要縮小が進みますが、揮発油税・地方揮発油税(暫定税率廃止後で合計29.5円/L前後)の固定コストは残るため、大幅な値下がりは起きにくく110〜150円程度にとどまる見通しです。

家計への影響を試算する

月40L給油するケースで、価格別の年間コストを比較します。

1L単価年間コスト(月40L)現在比(170円基準)
150円(低価格)72,000円−約9,600円
170円(現在水準)81,600円基準
200円(補助終了後)96,000円+約14,400円
220円(2050年ベース)105,600円+約24,000円

月40Lでも170円から220円になると年間約2.4万円の負担増です。通勤・仕事で月80L以上使う世帯では年間約5万円の差になります。補助金の財源は2026年4月末時点で約9,800億円が残り、NRIの試算では標準シナリオで6月末頃に枯渇する見通しです。補助終了後の価格上昇も想定しながら、燃費の良いハイブリッド車への乗り換えや、gogo.gsやe燃費を使った給油前の価格比較が長期的な節約につながります。

出典:NRI・木内登英氏コラム

まとめ――ガソリン価格の歴史から読む今後の備え方

  • 過去30年で「普通の価格」は110円台→170円台へと段階的に上がってきた
  • 2026年3月の190.8円は過去最高値。現在の169.7円は補助金で抑えられた水準で、実勢は最高値圏に近い
  • ベースシナリオでは2030年約180円・2050年約220円と緩やかな上昇が続く見通し
  • 月40L給油で170円→220円の差は年間約2.4万円。補助終了後を見据えた燃費改善と価格比較が長期節約の基本となる