財源は残りいくら?枯渇時期の予測
今回の補助金に充てられた財源の初期予算は1兆1,600億円です。2026年3月分だけで約1,800億円が支出され、4月末時点の残高は約9,800億円まで減少しています。
出典:Yahoo!ニュース
野村総合研究所(NRI)の木内登英氏によるシミュレーションでは、補助単価の水準によって以下の枯渇時期が想定されています。
出典:NRI
| シナリオ | 想定補助単価 | 枯渇予測時期 |
|---|---|---|
| 楽観シナリオ | 約20円/L | 2026年8月13日ごろ |
| 標準シナリオ | 現状維持 | 2026年6月29日ごろ |
| 悲観シナリオ | 約50円/L | 2026年6月19日ごろ |
経産省は枯渇時期を公式には示していませんが、経済学者約50人を対象とした日本経済研究センター(JCER)の調査(2026年4月16〜21日実施)では、「原油高が続けば2〜3カ月で約1兆円を使い切る」との試算も示されています。財源が底をついた場合、政府が追加予算を手当てするかどうかは現時点では未定です。
出典:JCER
補助金が終わったらガソリン代はいくらになるか
補助金が終了した場合、単純計算では1Lあたり39.7円程度が上乗せされます。2026年5月時点の全国平均162.3円/Lに加算すると、約200円前後の水準になる計算です。ただし実際の価格は原油市況・為替・流通コストによって大きく変動します。
一方で、暫定税率はすでに廃止されています。ガソリンの暫定税率25.1円/Lは2025年12月31日に廃止済み、軽油の暫定税率17.1円/Lは2026年4月1日に廃止済みです。補助金が終了しても、この税率廃止分(25.1円/L)は引き続き価格に反映されます。そのため「補助金終了=以前の高値に単純復帰」とはならない点に注意が必要です。
出典:資源エネルギー庁
ガソリン価格のベースシナリオ予測(補助金なし・原油80〜90ドル・1ドル125円想定)では2030年に約180円/L前後と試算されていますが、あくまでも一定の仮定に基づく推計です。
出典:enegaeru.com
まとめ――補助金制度のポイントと今後の見通し
- 制度名:中東情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置(2026年3月19日開始)
- 申請不要:補助金は燃料油元売り各社に支給され、消費者は給油するだけで自動的に恩恵を受けられる
- 現在の補助額:39.7円/L(2026年4月30日以降)、全国平均レギュラー162.3円/L水準に抑制
- 財源残高:初期予算1兆1,600億円のうち約9,800億円が4月末時点で残存。NRI試算では標準シナリオで6月下旬に枯渇の可能性
- 終了時期:政府は固定日を公表せず、暫定税率の扱いが決まるまで継続と説明。補助単価は週次で見直し
- 注意点:補助終了後の価格水準は原油・為替次第。暫定税率(25.1円/L)はすでに廃止済みのため、単純に「以前の高値に戻る」わけではない
補助金の動向は毎週変わります。最新の補助単価は資源エネルギー庁の公式サイト(nenryo-teigakuhikisage.go.jp)でご確認ください。
