
つみたてNISAはSBIと楽天のどちら?2026年の違いを比較
SBI証券と楽天証券はいずれも現在のNISAに対応し、投資信託を100円から積み立てられます。どちらかがすべての利用者に一律で有利ということではありません。
比較するときに特にわかりやすい違いが、クレジットカード積立で利用するカードとポイントの仕組みです。
| 比較項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 投信積立 | 100円以上1円単位 | 100円以上1円単位 |
| 主なクレカ積立 | 三井住友カード・Oliveなど対象カード | 楽天カード |
| クレカ積立上限 | 月10万円 | 月10万円 |
| 主なポイント | Vポイント | 楽天ポイント |
| ポイント還元 | カード種類・年間利用額・対象特典等で変動 | カード種類・ファンドの代行手数料で変動 |
SBI証券のクレカ積立ポイント
SBI証券のクレカ積立は、対象となる三井住友カードなどを登録して投資信託を購入する仕組みです。2026年9月時点では積立設定額が月100円~10万円となっています。
ポイント付与率はカードの種類や年間カード利用額などによって異なります。さらに所定のOlive資産運用サービス・特典条件を満たす場合の上乗せもあり、公式サイトでは条件を満たした場合の最大付与率として6.0%が案内されています。
ただし、この「最大6.0%」がすべてのカードや利用者に適用されるわけではありません。カードによっては年間利用額が一定額未満の場合にクレカ積立のポイント付与率が0%となる条件もあります。カードを作る前に、自分が実際に達成できる条件での還元率を見ることが重要です。
楽天証券のクレカ積立ポイント
楽天証券では楽天カードによるクレカ積立を利用でき、2026年9月時点で月100円~10万円を設定できます。
楽天カードクレジット決済のポイント還元率は、楽天カードの種類と投資信託の代行手数料によって決まります。2026年8月20日更新の楽天証券公式情報では、条件により0.5%~2%の範囲となっています。
楽天ブラックカード、楽天プレミアムカード、楽天ゴールドカード、その他の楽天カードでは条件が異なります。こちらも「最大2%」だけで判断せず、自分が保有するカードと購入予定ファンドで何%になるのか確認しましょう。
SBIと楽天はポイントだけで決めなくてもよい
クレカ積立のポイント制度は将来変更される可能性があります。証券会社を比較するときはポイント還元率だけでなく、希望商品の取扱い、利用する銀行やカードとの相性、サイト・アプリの使いやすさなども含めて検討するとよいでしょう。
なお、NISAは1人1口座のため、同一年にSBI証券のつみたて投資枠と楽天証券の成長投資枠を分けて利用することはできません。
つみたてNISAは途中解約できる?いつでも引き出せる?
NISAは定期預金や保険のように「○年間解約できない」という制度ではありません。NISA口座で保有している投資信託は、必要に応じて途中で売却できます。
すべて売る必要もなく、金融機関や商品が対応していれば一部だけ売却することも可能です。また、商品を売却しても、それだけでNISA口座自体が解約されるわけではありません。
ただし、投資信託は売却ボタンを押した瞬間に銀行預金のように現金を引き出せるわけではありません。注文、約定、受渡しという手続きがあり、現金として利用できるまでの日数は商品によって異なります。
売ったらNISA枠はどうなる?
現在のNISAでは、保有商品を売却すると、その商品の取得金額(簿価)分の非課税保有限度額が翌年以降に再利用できます。
例えば100万円で購入した商品が150万円になった時点で全額売却した場合、翌年以降に再利用できる総枠は150万円ではなく、取得金額である100万円分です。
逆に100万円で買った商品が80万円へ値下がりした状態で売却した場合も、翌年以降に復活する総枠は購入時の100万円分です。
注意したいのは「その年の年間投資枠がその場で復活するわけではない」という点です。売却による非課税保有限度額の再利用は翌年以降となります。
つみたてNISAの複利シミュレーション|月3万円なら20年後はいくら?
積立投資では、運用によって得た利益も運用に回ることで、長期間では複利効果が期待できます。ただし、投資信託の実際の利回りは毎年一定ではありません。
ここでは仕組みを理解するため、毎月3万円を20年間積み立て、毎月複利で一定の利回りが続いたと仮定した単純なシミュレーションを示します。
| 仮定する年率 | 積立元本 | 20年後の概算 | 元本との差 |
|---|---|---|---|
| 0% | 720万円 | 720万円 | 0万円 |
| 3% | 720万円 | 約985万円 | 約265万円 |
| 5% | 720万円 | 約1,233万円 | 約513万円 |
| 7% | 720万円 | 約1,563万円 | 約843万円 |
上記は「毎月3万円を月末に積み立て、年率を12で割った一定の月利で20年間運用する」と仮定した数学上の試算です。税金、信託報酬などの費用、実際の価格変動は考慮していません。
年率3%・5%・7%が将来実現することを予測または保証する数字ではありません。実際の投資では値下がりする年もあり、20年後の評価額が元本を下回る可能性もあります。
「つみたてNISAはやばい」と言われる?知っておきたいデメリット
NISAは税制優遇制度であり、制度そのものが危険ということではありません。一方、「NISAなら必ず儲かる」「長期間なら絶対に損をしない」と誤解して投資することには注意が必要です。
デメリット1|元本保証ではない
NISAで購入する投資信託は価格が変動します。投資対象となる株式・債券・REIT、為替などの値動きによっては、購入額より評価額が下がることがあります。
デメリット2|NISAの損失は損益通算できない
NISA口座で損失が発生しても、その損失を特定口座や一般口座で発生した利益と損益通算することはできません。また、NISAで生じた損失を翌年以降に繰り越して控除することもできません。
デメリット3|つみたて投資枠で買える商品は限定される
つみたて投資枠で購入できるのは、金融庁の基準を満たした一定の商品です。好きな個別株をつみたて投資枠で購入することはできません。個別株などは、対象商品であれば成長投資枠を利用します。
デメリット4|海外資産には為替変動の影響がある
S&P500、先進国株式、全世界株式、新興国株式など海外資産を含むファンドでは、株価だけでなく為替相場の変化によっても円換算した資産価値が変動します。
デメリット5|「最近上がっている銘柄」が将来も上がるとは限らない
投資信託の過去の運用成績は、将来の利益を保証するものではありません。直近のリターンランキングだけを根拠に銘柄を選ぶと、意図せず特定の国や資産へ投資が偏ることがあります。
初心者がつみたて投資枠を利用するときの最終チェック
- 現在新規投資できるのは旧つみたてNISAではなく「つみたて投資枠」
- 年間投資枠は120万円で、均等なら月10万円が満額の目安
- 非課税保有期間は無期限
- 成長投資枠と合わせた非課税保有限度額は1,800万円
- 投資信託は元本保証ではない
- S&P500・全世界・先進国・日本株・バランス型では投資先が異なる
- 信託報酬などのコストを最新の目論見書で確認する
- NISAの商品は必要に応じて途中売却できる
- 売却した商品の取得金額分の総枠は翌年以降に再利用できる
- NISAの損失は他口座との損益通算・繰越控除ができない
- クレカ積立のポイント還元率はカードや利用条件によって変わる
- シミュレーションの利回りは将来の運用成果を保証しない
まとめ|つみたて投資は「いくら増えるか」だけでなく「何に投資しているか」を理解しよう
2026年現在のNISAでは、つみたて投資枠として年間120万円まで投資でき、非課税保有期間は無期限です。毎月均等に満額投資する場合は月10万円ですが、無理に上限まで利用する必要はありません。
S&P500、全世界株式、先進国株式、新興国株式、日本株式、4資産・8資産バランスなどは、それぞれ投資する地域や資産が異なります。「一番人気だから」という理由だけで決めず、投資対象・リスク・コストを理解したうえで選ぶことが重要です。
SBI証券と楽天証券についても、ポイントの最大還元率だけを比べるのではなく、自分が実際に満たせる条件での還元率や利用するカード、希望商品の取扱いなどを確認しましょう。
また、NISAは税金を優遇する制度であって、利益を保証する制度ではありません。生活に必要な資金とは分け、価格が下落する可能性を理解したうえで、無理なく継続できる金額を設定することが長期的な資産形成では大切です。
※本記事は2026年9月10日時点で確認できる制度・各社公式情報を基にした一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資勧誘や将来の運用成果を保証するものではありません。制度、商品、ポイント付与条件、手数料等は変更される場合があります。実際の取引前には金融機関および運用会社が公表する最新情報・交付目論見書等をご確認ください。
<参考サイト>
金融庁 NISA特設ウェブサイト / 国税庁 / SBI証券 / 楽天証券 / 三菱UFJアセットマネジメント / 三菱UFJ銀行



