
資産運用業協会の相談窓口と苦情対応
投資信託、投資一任サービス、ファンド運用、投資助言・代理業務について問題が起きた場合は、内容に応じて相談先を選びます。
まずは契約した金融機関へ申し出る
取引内容、手数料、解約、担当者の説明、注文内容などに疑問がある場合は、まず契約先の証券会社、銀行、資産運用会社、投資助言会社のお客様相談窓口へ連絡します。
その際は、感情的な主張だけでなく、次の情報を整理しておくと話が進みやすくなります。
- 契約した会社名とサービス名
- 契約日、購入日、解約申込日
- 担当者から受けた説明
- 交付された契約書、目論見書、報告書
- 問題だと考える取引や金額
- 希望する対応
FINMACの相談・苦情処理・あっせん制度
資産運用業協会は、相談・苦情処理・紛争解決業務を、特定非営利活動法人証券・金融商品あっせん相談センター、通称FINMACに委託しています。
FINMACは中立・公正な立場から相談を受け付け、苦情処理で解決できない場合には、弁護士であるあっせん委員による紛争解決手続を利用できる場合があります。
- 電話番号:0120-64-5005
- 受付時間:平日9:00~17:00
- 休業日:祝日、年末年始
対象となるのは、資産運用業協会の会員が行う投資信託、投資一任、ファンド運用、投資助言・代理業務などに関する相談や苦情です。会員ではない事業者の場合は、管轄の財務局など別の機関を案内されることがあります。
資産運用業協会の投資者相談
資産運用業協会でも、投資運用業者や投資助言・代理業者の業務運営、不正行為、法令違反が疑われる行為などについて情報を受け付けています。
- 協会事務局・投資者相談:03-6821-8756
- 受付時間:平日9:00~11:30、12:30~17:00
協会への情報提供は、必ず損失を取り戻せる制度ではありません。また、個別の取引について、協会が投資者の代理人として返金交渉を行うとは限りません。金銭的な紛争の解決を求める場合は、FINMACの苦情処理・あっせん制度や法律相談も検討します。
資産運用アドバイザーを選ぶときの注意点
「資産運用アドバイザー」「投資コンサルタント」「金融アドバイザー」などの名称は、サービス内容によって意味が異なります。名称だけで、金融商品取引法上の登録を受けているかどうかを判断することはできません。
有価証券などの価値や投資判断について、報酬を受け取って継続的に助言する業務は、原則として投資助言・代理業の登録が必要です。一方、一般的な家計管理やライフプランの相談など、具体的な金融商品の投資判断に踏み込まないサービスは、必ずしも同じ登録業務に該当するとは限りません。
資産運用アドバイザーを利用するときは、少なくとも次の点を確認しましょう。
- 会社名、所在地、連絡先が明確か
- 金融商品取引業者として登録されているか
- 資産運用業協会などの会員名簿に掲載されているか
- 相談料、契約料、運用報酬などが明示されているか
- 紹介手数料を受け取る商品があるか
- 元本保証や確実な利益をうたっていないか
- 途中解約の条件が説明されているか
資産運用セミナー・講座で確認したいこと
資産運用セミナーには、金融経済教育を目的としたものから、金融商品の販売や個別相談への誘導を目的とするものまであります。無料で参加できるセミナーであっても、その後に有料サービスや金融商品の提案が行われる場合があります。
資産運用講座を選ぶ際は、「誰が主催しているか」「講師はどの会社に所属しているか」「特定の商品を販売する立場か」「受講後に費用が発生するか」を確認しましょう。
次のような説明がある場合は、慎重な判断が必要です。
- 絶対に損をしないと断定する
- 短期間で資産が何倍にもなると強調する
- 今日中に契約しなければ機会を失うと急がせる
- リスクや手数料を十分に説明しない
- 個人口座への振込みや暗号資産での送金を求める
- 著名人や金融機関との関係を根拠なく強調する
資産運用商品と資産運用サービスの違い
資産運用商品とは、預金、債券、株式、投資信託、保険商品など、資金を預けたり投資したりする対象を指すのが一般的です。
一方、資産運用サービスには、投資商品の売買だけでなく、投資一任、ファンドラップ、ロボアドバイザー、投資助言、資産配分の提案、定期的なリバランスなどが含まれます。
同じ投資信託を利用する場合でも、自分で商品を選んで購入するのか、投資一任サービスに運用を任せるのかによって、契約内容や手数料が変わります。
サービスを比較するときは、過去の運用成績だけではなく、次の点を確認することが重要です。
- 何に投資するサービスなのか
- どこまで運用を任せるのか
- 年間の手数料はいくらか
- 投資信託内部の信託報酬も発生するか
- 元本割れの可能性はあるか
- 損失が出た場合にどの程度まで耐えられるか
- 必要なときに換金できるか
資産運用業協会の年収は公表されている?
「資産運用業協会 年収」という言葉には、資産運用業協会で働く職員の年収を知りたい場合と、資産運用業界全体の年収を知りたい場合があります。
資産運用業協会の公式な協会概要や会員名簿には、職員の平均年収は掲載されていません。採用が行われる場合は、その時点の募集要項で給与、雇用形態、応募条件などを確認する必要があります。
また、資産運用業界の年収は、勤務先、担当業務、経験、運用資産の種類、成果報酬の有無などによって大きく異なります。ファンドマネージャー、アナリスト、営業、コンプライアンス、事務、システム担当などをまとめて、ひとつの金額で示すことはできません。
まとめ|資産運用業協会は投資者保護と業界の健全化を担う
資産運用業協会は、2026年4月1日に投資信託協会と日本投資顧問業協会が統合して発足した、金融商品取引法上の認定金融商品取引業協会です。
主な役割は、投資信託、投資運用業、投資助言・代理業に関する自主規制、会員調査、研修、人材育成、統計公表、投資者相談などです。
SBI証券や楽天証券をはじめ、投資運用業や投資助言・代理業を営む多くの会社が会員名簿に掲載されています。ただし、会員であることは、個別商品の元本や利益を協会が保証することではありません。
資産運用商品や資産運用サービスを利用するときは、会員名簿、金融商品取引業者としての登録、手数料、リスク、解約条件を確認しましょう。会員会社との間で問題が解決しない場合は、FINMACや資産運用業協会の相談窓口を利用できます。
<参考サイト>
資産運用業協会 / 金融庁 / 証券・金融商品あっせん相談センター(FINMAC) / 第二種金融商品取引業協会 / SBI証券 / 楽天証券 / 日本資産運用基盤



