この記事でわかること
- 過去30年のガソリン価格推移と高騰要因
- 補助金抜きで見た「現在の本当の水準」
- 2030〜2050年の3シナリオ予測

ガソリン価格の30年推移――1994年から2026年まで
pps-net.org・enegaeru.com のデータを基に、代表的な価格水準を年代別にまとめます。
| 時期 | 全国平均レギュラー価格 | 主な出来事 |
|---|---|---|
| 1994〜2004年 | 約110円/L前後 | 安定期 |
| 2008年7月 | 185円/L(一部200円超) | 原油急騰ピーク |
| 2008年秋〜2009年 | 106円台 | リーマンショック後急落 |
| 2020年 | 約120円/L | コロナ禍・需要急減 |
| 2023年 | 185円超 | 15年ぶり最高値更新 |
| 2026年3月16日 | 190.8円/L | 過去最高値 |
| 2026年4月27日週 | 169.7円/L | 補助金再開後 |
出典:資源エネルギー庁 石油製品価格調査、pps-net.org ガソリン価格推移、enegaeru.com 価格推移と将来予測
安定期・乱高下期・高騰期の3つのステージで読み解く
enegaeru.com は過去30年を3ステージに区分しています。1994〜2004年の安定期は100円前後で推移し家計への影響が小さい時代でした。2005〜2014年の乱高下期は100〜170円の幅で急騰・急落を繰り返し、2008年に185円/Lを記録した後リーマンショックで106円台まで急落しました。2015〜2024年の新たな変動期はウクライナ侵攻・円安・補助金が絡み合い、価格形成が複雑になっています。
出典:enegaeru.com
2008年と2022〜2026年の高騰はなぜ起きたか
2008年の高騰:新興国の需要急増と投機マネーでWTI原油先物が1バレル147ドルを超え、全国平均が185円/Lに達しました。その後リーマンショックで原油が暴落し、半年足らずで106円台まで急落しました。
2022〜2026年の高騰:ウクライナ侵攻・OPEC+減産・円安の3要因が重なり、2026年3月16日に過去最高値190.8円/Lを記録しました。
出典:資源エネルギー庁 石油製品価格調査、nics-gp.co.jp
2026年の169.7円は「高い」のか「普通」なのか
現在の169.7円は補助金(39.7円/L)で抑えられた価格で、補助金なしでは200円超になる計算です。NRIの試算では財源は6月末頃に枯渇する見通しで、補助終了後は再び上昇圧力がかかります。実勢ベースでは過去30年の最高水準圏にある状態です。
