
マザーズETFの買い方
旧マザーズ指数に相当する値動きへまとめて投資したい場合は、東証グロース市場250指数への連動を目指すETFが選択肢になります。
代表的な商品として、銘柄コード2516の東証グロース250ETFがあります。対象指標は東証グロース市場250指数で、東京証券取引所に上場しているため、通常の国内株式と同じように証券会社を通じて売買できます。
ETFを購入する基本的な流れ
- 国内株式を取引できる証券口座を開設する
- 証券口座へ購入資金を入金する
- 銘柄コード「2516」または商品名で検索する
- 現在値、売買単位、出来高、売買代金を確認する
- 購入数量と注文方法を選択する
- 注文内容を確認して発注する
ETFは取引時間中に価格が変動します。成行注文では想定より高い価格で約定する可能性があるため、価格を指定する指値注文も選択肢になります。
また、ETFには売買手数料のほか、保有中に信託報酬がかかります。市場価格とETFの基準価額が一時的に離れることもあるため、出来高、売買代金、売値と買値の差も確認しましょう。
NISAで買える場合もある
東証グロース250ETFは、NISAの成長投資枠の対象商品として取り扱われています。ただし、NISAの対象商品や証券会社の取扱状況は変更される可能性があります。実際に注文する前に、利用する証券会社の銘柄詳細画面で最新の表示を確認してください。
マザーズ関連の投資信託を選ぶときのポイント
「マザーズ 投資信託」として商品を探す場合は、旧名称だけでなく「東証グロース市場250」「グロース株」「国内小型成長株」などの言葉でも確認する必要があります。
ただし、商品名に「グロース」が入っていても、東証グロース市場250指数への連動を目指すとは限りません。ファンドマネージャーが銘柄を選ぶアクティブファンドや、日本以外の成長企業へ投資する商品もあります。
購入前には、目論見書や商品説明書で次の項目を確認しましょう。
- 連動を目指す指数または運用方針
- 投資対象となる国や市場
- 信託報酬などの保有コスト
- 購入時手数料と信託財産留保額
- 純資産総額
- 過去の運用実績
- 指数との連動差
- NISAの対象区分
ETFは市場で自由に売買しやすい一方、価格を見ながら注文する必要があります。一般的な投資信託は1日1回算出される基準価額で取引され、少額積立を設定しやすい傾向があります。どちらが適しているかは、投資金額や売買頻度によって異なります。
マザーズのおすすめ銘柄はどう選ぶ?
「マザーズ おすすめ銘柄」という言葉が使われることがありますが、現在は旧マザーズ銘柄ではなく、グロース市場上場銘柄として確認する必要があります。
また、すべての投資者に共通するおすすめ銘柄はありません。成長率が高い企業でも、株価に将来の期待がすでに織り込まれていれば、好業績でも株価が下がる場合があります。
個別銘柄を比較する5つの視点
- 売上高の成長率:一時的ではなく、複数期にわたり成長しているか
- 利益とキャッシュフロー:売上だけでなく、利益や現金収支が改善しているか
- 事業の継続性:一部の取引先や商品へ依存しすぎていないか
- 財務の安全性:保有現金、借入金、増資の可能性を確認する
- 株価の評価:成長期待に対して株価が過度に高くなっていないか
赤字企業の場合は、単に「赤字だから悪い」と判断するのではなく、研究開発や顧客獲得のための先行投資なのか、赤字が縮小しているのか、手元資金がどの程度あるのかを確認する必要があります。
マザーズをSBI証券・楽天証券で確認する方法
SBI証券の場合
SBI証券では、マーケット情報の国内指数ページなどで「グロース250」を確認できます。ETFを購入する場合は、国内株式の銘柄検索で「2516」または「東証グロース250ETF」と入力します。
個別企業を探す場合は、市場区分をグロースに絞り込み、業績、決算情報、株価チャート、適時開示などを確認します。旧名称の「マザーズ」で表示されない場合は、「グロース」や現在の正式名称で探してください。
楽天証券の場合
楽天証券でも、国内外の株価指数を掲載するマーケット情報や国内株式の検索画面から確認できます。ETFは銘柄コード2516で検索すると見つけやすくなります。
投資信託を探す場合は、商品検索で「グロース」「国内小型株」「東証グロース市場250」などを入力し、運用方針や信託報酬を比較します。
証券会社の画面構成や取扱商品、手数料、リアルタイム情報の利用条件は変更されることがあります。実際の取引時には各社の最新画面を確認してください。
グロース市場へ投資する主なリスク
株価変動が大きくなりやすい
グロース企業は将来の成長期待によって株価が上昇する一方、業績予想の下方修正や成長率の鈍化によって大きく下落することがあります。
赤字や無配の企業も含まれる
研究開発や事業拡大を優先し、利益や配当を出していない企業もあります。配当収入を重視する場合は、投資目的に合わない可能性があります。
資金調達によって1株当たりの価値が変化する場合がある
成長資金を確保するため、新株発行や新株予約権などを利用する企業があります。発行済み株式数が増えると、既存株主の1株当たりの持分が薄まる場合があります。
売買が成立しにくい銘柄もある
売買高が少ない銘柄では、希望する価格で売買できないことがあります。特に市場が急変した場面では、売値と買値の差が広がる可能性があります。
指数連動商品でも元本は保証されない
ETFや投資信託は複数銘柄へ分散できますが、損失がなくなるわけではありません。指数が下落すれば、連動商品の価格や基準価額も下落する可能性があります。
マザーズに関するよくある質問
現在もマザーズ市場の株を買えますか?
マザーズ市場は2022年4月4日の市場再編で廃止されているため、「マザーズ市場の株」として売買することはできません。旧マザーズ企業の多くは、現在グロース市場などに上場しています。
マザーズ指数も廃止されたのですか?
指数の算出は終了しておらず、2023年11月6日に東証グロース市場250指数へ名称が変更されました。過去の指数系列は引き継がれています。
グロース市場の全銘柄が250指数に入っていますか?
すべてが入っているわけではありません。東証グロース市場250指数は、グロース市場指数の構成銘柄を母集団として、上場時価総額などの基準により選定されます。
指数が過去最高値より低ければ買い時ですか?
過去最高値より低いことだけでは、買い時とは判断できません。構成企業、金利、業績、投資家の評価、株式市場の需給などが過去と異なるためです。
個別株とETFではどちらが安全ですか?
ETFは複数銘柄へ分散できるため、特定企業だけに資金を集中させるリスクを抑えやすくなります。ただし、市場全体が下落すればETFも下落するため、安全や利益が保証されるわけではありません。
まとめ:現在の正式名称を理解してから投資対象を選ぼう
マザーズは、成長企業向けに設けられていた東京証券取引所の市場区分です。2022年4月4日の市場再編によって廃止され、現在はプライム、スタンダード、グロースの3市場に整理されています。
東証マザーズ指数は市場廃止後もしばらく算出され、2023年11月6日に東証グロース市場250指数へ名称が変更されました。名称に250と付いていても、新規上場銘柄の追加などにより、実際の構成銘柄数は250から増減することがあります。
投資する方法には、グロース市場の個別株を購入する方法と、東証グロース市場250指数への連動を目指すETFなどを利用する方法があります。将来性だけで判断せず、業績、財務、株価水準、売買のしやすさ、保有コストを確認し、許容できる範囲で投資することが大切です。
<参考サイト>日本取引所グループ(JPX)/JPX総研/東京証券取引所/大阪取引所/シンプレクス・アセット・マネジメント/SBI証券/楽天証券





